ブルーアースニュース5月号

NPOブルーアースニュース 第75号 
2021年5月5日発行

 
 去年のゴールデンウィークの活動自粛の際、こんなことが1年も続くとは思っていませんでしたが、残念ながら、今年も活動自粛が続いています。いかがお過ごしでしょうか? ブルーアースのメンバーも、居酒屋に集まる楽しみは1年以上お預けになっていますが、野菜づくりや公園散歩で健康維持に努めています。 散歩でいろいろな花を見つけて季節を感じるのも良いものですね。
 ツツジからサツキに花が移っていくのを見て、また、ひっそりと咲いたキンラン・ギンランを見つけて嬉しくなりました。

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1.NPOブルーアースの活動のご紹介

 (1) おもしろ理科教室・環境教室

・ 福島県相馬地域の小学校での”おもしろ理科教室”の活動に対し、「東京応化科学技術振興財団」の2021年度「科学教育の普及・啓発助成」部門の助成対象となりました。
  https://www.tok-foundation.or.jp/activities/list/202103
実施時期については、現地の小学校と調整中です。 福島の子供たちとの交流が楽しみです。

・ 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)「なるほど!体験出前教室」の2021年度の講師登録(数名、十数件)を行いました。“おもしろ環境教室”と題した新たなテーマも登録しました。2021年9月〜2022年1月ごろの実施となります。 今年度も神奈川県内のいろいろな学校の子供たちとの交流を楽しみにしています。

・ 赤羽文化センター 
小学生向けの「身近なもので電気がつくれるかな?」というテーマで8月13日(金)の実施を予定しています。(講師;瀧本憲一会員)

・ 西尾久ふれあい館 
  小学生向けの「虹の切り絵を作ろう」というテーマで8月27日(金) の実施を予定しています。 (講師;瀧本憲一会員)

・ 県立川崎図書館の「大人の理科教室」
  大人向けに「逆立ちコマを作ろう」 というテーマで10月2日(土)の実施を予定しています。(講師:石川弘毅会員)


(2) E&E(エナジー&エコロジー)セミナー  
2020年10月第17回のE&Eセミナーを神奈川県地盤品質判定士会と共同開催しましたが、今年も「地球環境と防災」に関する活動を連携して継続したいと思っています。
NPOブルーアースのホームページに「防災活動」のページを追加しました。
   https://bit.ly/3vk7X6r
ここに、「地盤災害に対する『よこはま宣言』」という形で今後の活動の方向性を発信しました。

 また、今年は、“2050年に向けてのカーボンニュートラル”が話題となっています。
 これまでのE&Eセミナーのテーマに加え、カーボンニュートラルに関する広範囲なテーマやあらたな防災についてのテーマも検討しているところです。
次のE&Eセミナーや見学会の企画が出来次第お知らせします。
 
(3)オープンサロン
  毎月1回開催しています。(このところZoom開催が続いています)

< 5月オープンサロン>
5月25日(火)14:00-15:30 (Zoom開催)
テーマ: 「神奈川県周辺の地形・地質と災害」
  神奈川県とその周辺の地質土地系の成り立ちを紐解き、地盤災害について説明します。
講師:小倉章氏 地盤品質判定士会神奈川支部幹事

<6月オープンサロン>
6月15(火)15:30-17:00  (対面開催を予定)
テーマ:「幕末・維新における由利公正の経済政策について」
    〜日本を近代国家に導いた富民富国の思想と実践〜
  税制の近代化に貢献し、日本が東洋で最初の近代国家となる道を開いたまさにその功労者であった由利公正についてお話しします。
講師:山田喜代信(会員) 
        
 皆様のご参加をお待ちしています。

(*) 飲み物(コーヒーやワイン等)を準備され、お気軽に参加いただける無料のサロンです。
参加を希望されます方は下記よりお申し込みください。
              https://bit.ly/2Y2rnOC
メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」と記入をお願いいたします。
Zoom開催の場合、ネット環境の整った場所であれば、どなたも参加可能です。
参加を希望される皆さまには、後日、WEBリンク、参加IDを連絡させていただきます。   
PCからの参加は、リンクを押すだけで繋がります。スマホ、タブレットから参加される方は、Zoomアプリをインストールし”参加”ボタンからIDを入れてご参加ください。

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横浜市市民活動推進基金 (よこはま夢ファンド)の助成について

 よこはま夢ファンドは、社会貢献団体を応援する皆様の寄付で成り立っています。NPOブルーアースは、東日本大震災の被災地、相馬市の小学生のための出前理科教室を6年に亘り続けて参りました。
 今後もこの活動を継続できますように、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
詳しくはこちらから  http://bit.ly/2wBNQEl  」  
 
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「コラム」コーナー」

『地球上にある人工物重量と生物重量との比較』
                    瀧本憲一(会員)
 地球上にある建物や道路など人工物の総重量は2020年に1.1兆トンに達し、生物の総重量を上回ったとするイスラエル・ワイツマン科学研究所のチームが推計結果を英科学誌ネイチャーで発表した。
◆世界の人工物の重量は、原材料の流通状況から推計し、生物の重量は、動植物の生息分布、森林や農畜産物、人間、微生物などから集計した。1900年代の前半には、人工物の総重量は生物の総重量(1兆トン)の僅か3%程度であったが、2020年には生物の総重量を超えて1.1兆トンになったとのことである。人工物は現在年間300億トン増えているとのことから、20年後の2040年頃には2兆トンを超え、生物の2倍になるとの予想をしている。このことは何を表しているのだろうか。
産業革命以降人類の活動が地球環境を大きく損なう方向に進んでいるのではないだろうか。とくに、江戸時代以前と明治以降を考えると、木の社会から金属、コンクリートの社会に変換してきた結果であると考える。江戸時代以前を有機質的社会とすると明治以降は無機質的な社会と考えて、戦前までは両者が共存してきたが、戦後、無機質的な社会を主体とする方向にへ急速に転換した結果、潤いの少ない、脆弱な社会体制になり、多くの問題点を抱えるようになったと考える。人類は色々な体験・経験を経て現在に至っており、江戸時代に戻ることは不可能であるが、科学技術という貴重な・高度な手段を持っており、人類は知恵を働かせて、できるだけ有機質的な社会および自然を取り戻して両者が共存していける持続可能な社会を取り戻す時期ではないだろうか。人類は自然環境の中で発展してきた。
◆現在、地球上に生きている人類にとって、未曽有な新型コロナ禍の真っただ中で、いつ収束するか分らない状況下にある。この機会を捉えて、社会が自然、環境を前面に出す社会システムに変革する歴史的に転換する時期にきているのではないだろうか。
*参考資料:読売新聞 朝刊 (2021.1.7)

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