ブルーアースニュース9月号

【NPOブルーアースニュース 第79号 2021年9月5日発行】
 昨年からの新型コロナウイルスによる災害に加えて、この夏も各地でこれまでに経験のない集中豪雨災害に見舞われました。 また、2050年のカーボンニュートラルに向けての世界各国の動きが加速されつつあります。 我々の組織は小さなNPOではありますが、”ブルーアース”の名前に恥じぬよう、地球環境・災害に関する地道な活動を続けていきたいと思います。
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1.NPOブルーアースの活動のご紹介
(1) おもしろ理科教室・環境教室
 夏休みに2つの理科教室を実施しました。
・8月25日 横浜市栄区西本郷小学校放課後キッズクラブ (スーパーロケット)
・8月27日 東京都荒川区西尾久ふれあい館 (虹の切り絵)
コロナ禍ではありますが、 小学生はとても元気で思いっきり楽しんでくれました。
 2学期が始まると、神奈川・東京で下記のおもしろ理科教室・おもしろ環境教室の実施も予定されています。
・9月23日 東京都北区赤羽文化センター(身近なもので電気を作る)
< KISTEC出前体験授業の予定(10月) >
・10月11日 横浜市栄区公田小(虹色の炎)
・10月14日 横浜市緑園東小(PETボトルでわたづくり)
・10月18日 茅ヶ崎市浜須賀小(逆立ちゴマ)
・10月19日 川崎市宮前区向丘小(逆立ちゴマ)
・10月 24日 横浜市瀬谷区瀬谷養護学校(スライム)
<相馬地域の小学校への訪問 >
・ 11月15日16日福島県相馬市桜丘小学校にて実施予定。
  テーマ予定: (3年)ブンブン回し、(4年)ベンハムのコマ
(5年)逆立ちコマ、(6年)虹の切り絵
(*) これに合わせて、南相馬市立小高小学校と新地町立駒ケ嶺小学校の訪問日程も調整中です。
(参照)
・おもしろ理科教室の実績と予定ページ: https://bit.ly/3i9tOcW
・理科教室福島支援のページ: https://bit.ly/3A42iDV
(2) E&E(エナジー&エコロジー)セミナー  
今年、開催を予定しているセミナーです。
・E&EセミナーNo18 (防災)“危険な宅地上の住宅” 
3回シリーズ10月28日、11月11日、11月25日Zoom形式で実施予定
・E&EセミナーNo19 (自然保全)“公園・樹林地の整備と保全” (2021年12月予定)
(*) 今後ご案内や申し込みは、E&Eセミナーのページをご参照ください。 https://bit.ly/3idwAew
(3)オープンサロン
 毎月1回、いろいろな話題を共有するサロンを開催しています。
(このところZoom開催が続いています)
<9月オープンサロン>
テーマ「イタリア(秘)旅行術」
 (*) 知っておくとお得で安心の街歩きの秘訣、最高の旅に変えるウラ技等お話します。
 日時:9月21日(火) 15:30から17:00 (Zoom開催)
 話題提供:三浦陽一氏
< 10月のオープンサロン
テーマ :「縄文で注目される青森の旅」
 (*) 世界遺産に登録された3か所の縄文遺跡と太宰治の生家斜陽館をご紹介します。
 日時:10月26日(火) 15:30から17:00 (Zoom開催)
 話題提供:長瀬宏記会員
 皆様のご参加をお待ちしています。
(参照) オープンサロンのページ: https://bit.ly/3c7tkyk
(*) 飲み物(コーヒーやワイン等)を準備され、お気軽に参加いただける無料のサロンです。参加を希望されます方は下記よりお申し込みください。
 メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」と記入をお願いいたします。Zoom開催の場合、ネット環境の整った場所からどなたも参加可能です。
 参加を希望される皆さまには、後日、WEBリンク、参加IDを連絡させていただきます。  
(4)活動の広報
  NPOブルーアースのホームページ、Facebookページ、Youtubeチャンネルでは、活動の様子や資料の共有を行なっています。 セミナーの資料やオープンサロンの動画もアップしていますので、ご覧になっていただければと思います。
☆ NPOブルーアース ホームページ
☆ NPOブルーアース Facebook ページ
☆ NPOブルーアース Youtubeチャンネル
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2. 横浜市市民活動推進基金 (よこはま夢ファンド)の助成のお願い
よこはま夢ファンドは、社会貢献団体を応援する皆様の寄付で成り立っています。NPOブルーアースは、東日本大震災の被災地、相馬市の小学生のための出前理科教室を7年に亘り続けて参りました。 今後もこの活動を継続できますように、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
詳しくはこちらから https://bit.ly/3p1XxX4
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3. 「コラム」コーナー
『熱海の土石流に思う』
                    岸田隆夫 (会員)
7月3日発生した熱海の土石流災害は、多くのテレビニュース・報道番組で取り上げられました。木造家屋を巻き込んで、凄まじい速さで谷筋を駆け下る黒い土砂の映像に衝撃を受けました。行方不明を含めて27名の尊い命が失われました。
 2014年8月、2016年7月に勤務地の広島を襲った土石流災害の際と同様に、事前に有効な対策を講じることができず、的確なタイミングで警報を出せなかったことに、地盤技術者の一人として無念さを感じました。それにも増して、源流部に造成された『盛り土』が大規模土石流の原因となった可能性が高いことを、静岡県の難波副知事がマスコミの前で発言したことに、驚かされました。その『盛り土』に関与した技術者は責任を免れないと直観しました。 翌週の地盤工学会研究発表会(全国大会)でも、7月15日に「災害緊急報告会」がオンラインで一般公開され、熱海の土石流が報告されました。参加者は1,200名を超え、社会的な関心度が高いことが分りました。その報告内容や意見交換からも、不安定化した『盛り土』が主な原因であることは、疑いがないとの印象を受けました。
 昨年秋、E&E(エナジー&エコロジー)・防災セミナーが開かれ、最後の「地盤災害に対する『よこはま宣言』」を議論して、この春、NPOブルーアースと地盤品質判定士会神奈川支部のHP上にアップされました。
 その内容に沿って、次の4項目が思い浮かびました。
◆【行動する】ハザードマップ等を活用して、危険地域に建物を建てない「環境」を、市民、技術者、行政が協力して創り出すよう、それぞれの立場で一歩踏み出す。
◆【自助の促進】土石流や斜面・擁壁の崩壊に関する基礎知識を、市民と技術者の間で共有するセミナー等を開く。
◆【社会全体で安全確保】流域全体で安全を確保する法令を整備して、社会全体で管理する体制を構築する。建設残土等を安全に処理できる経済制度を創出する。
◆【物流・人流を確保する国土強靭化】2016年、JRと国道が土石流で寸断されて、呉市が孤立した。今回、幸い新幹線に被害がなかったが、物流・人流に配慮した国土強靭化の必要性が高まっている。
(※) 材料、水分、締固めを適切に管理された「盛土」は安全です。一方、土を単に積み上げた『盛り土』を使い分けました。
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