ブルーアースニュース4月号

NPOブルーアースニュース 第86号  2022年4月5日発行 

 まん防も解除され、ブルーアースも対面での活動を増やしていこうと思います。

最近、再生可能エネルギーに関する報道が増えて来ています。その切り札として脚光を浴びているのが、日本でも安定した強風に恵まれてコンスタントに発電できる洋上風力発電であること、その方式には大きく着床式と浮体式があること、産業面での波及分野は広範囲に亘ることなどの基礎知識は、去る2月のブルーアース・オープンサロンで学ぶことができました。

 つい数日前、風車の羽根の形状がこれまで主流の水平軸3枚プロペラ型とは異なる垂直軸3枚ジャイロミル型の技術開発が進められているとの報道がありました。この形状の方が羽根の重心が低いため、本体を低く設計できて安定性が増すとのことです。技術開発が着実に進みながら地球環境問題を一歩一歩解消して行く様子が見られることは実に楽しいものです。

 皆様のブルーアース・オープンサロンへの積極的な参加をお待ちしております。

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【NPOブルーアースの活動のご紹介】

(1) 2022年度の事業活動

既に2月15日の理事会、総会で審議、承認された 2022年度の計画に沿って事業活動は開始されています。

(2) おもしろ理科教室・環境教室

・ 東京北区赤羽文化センター 

小学生向けの「身近なもので電気がつくれるかな?」のテーマで3月29日に実施される予定でしたが、コロナの感染拡大に伴い2022年度に延期となりました。

・ 2022年度もKISTEC主催の「なるほど!体験出前教室」へのボランティア講師が募集され、応募申請は3/31まででした。4月以降のスケジュールは以下のとおりです。

・審査:4月下旬まで

・実施校募集・応募、調整、事前説明会、等:5月~8月上旬

・体験出前教室:9月~1月31日

・ 2022年度は、神奈川県主催の環境・エネルギー学校派遣事業~かながわ環境教室

にNPOブルーアースとして申請し登録されました。

  (*) https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ap4/cnt/f160450/index.html

(参照) おもしろ理科教室の実績と予定のホームページ : https://bit.ly/3i9tOcW

(3) E&E(エナジー&エコロジー)セミナー  

2022年度のE&Eセミナーについては現在企画中です。計画ができましたらお知らせします。

(参照) E&Eセミナーのホームページ : https://bit.ly/3idwAew

(4)オープンサロン

  毎月1回開催しています。(3月までZoom開催が続きましたが、4月は対面で行います。)

<3月のオープンサロン終了>

3月15日(火)16:00-17:30 (Zoom開催)

テーマ: 「アブダビの砂漠の中のホテルに泊まる」

内容:アブダビで広大な砂漠のど真ん中のホテルに泊まり、アクティビティを楽しまれ た経験を話して頂きました。

講師:持田典秋(会員) 

<4月のオープンサロンの予定>

4月19日(火)16:00-17:30 かながわ県民センター709会議室

テーマ: 「朝顔の生育観察とその不思議」

内容:理科教室を実施した時に、子ども達に「科学は難しいものではなく、少し注意をしてみると身の回りに沢山あります。」ということを話してきました。

子ども達に話すばかりではなく、自分でもやってみようということで、題材は身近にある朝顔の生育観察とその不思議について調べた結果について紹介します。

講師:瀧本憲一(会員) 

   皆様のご参加をお待ちしています。

   (参照) オープンサロンのホームページ : https://bit.ly/3c7tkyk

(*) 参加を希望されます方は下記よりお申し込みください。

   https://bit.ly/2Y2rnOC

メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」と記入をお願いいたします。

〖 活動の広報 〗

 NPOブルーアースのホームページ、Facebookページ、Youtubeチャンネルでは、活動の様子や資料の共有を行なっています。 セミナーのオープンサロンの資料や動画もアップしていますのでご覧ください。

☆ NPOブルーアース ホームページ

https://npo-blueearth.jimdo.com/

☆ NPOブルーアース Facebook ページ

https://www.facebook.com/npo.blueearth/

☆ NPOブルーアース Youtubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCZtnWbSvZG33DLZ6T-yTSnA

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横浜市市民活動推進基金(よこはま夢ファンド)の助成のお願い

「よこはま夢ファンド」は、社会貢献団体を応援する皆様の寄付で成り立っています。NPOブルーアースは、東日本大震災の被災地、相馬市の小学生のための出前理科教室を9年に亘り続けて参りました。

今後もこの活動を継続できますように、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

詳しくはこちらから https://bit.ly/3p1XxX4

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「コラム」コーナー

『琉球王国の生存戦略』 山田喜代信(会員)

◆実に興味深い「琉球」

私が琉球に興味を持った契機は、本郷古文書研究会(横浜市栄区)の例会において、琉球文書「異国人へ返答の心得」に出会ったことにある。その古文書を基に琉球の歴史、文化、地政などを調べてみると、率直な驚きをもって実に興味深い。例えば、琉球語は日本語と同じ流れを汲み、漢字かな交じり文で書かれていたこと、経済面では有力な交易産物が乏しいことから、自国を東南アジア間の貿易中継基地と位置付け、その位置付けの中に国としての生存基盤を築いていたことなどである。

◆琉球王府の外交政策

特に驚くべきは、人口が20万人に満たないこの小国が、確たる行政機構を備えた独立国家として、明・清時代の中国、江戸期の日本、そして黒船出現時の欧米という大国を相手に臨機応変の生存策を企て、実に巧みで大胆な外交戦略を執っていたことである。例えば、朝貢国の中国に対する対日(薩摩)交易の隠蔽策、琉米条約締結交渉に臨むペリー提督に対しては架空の王府や偽の王府印で応じる偽装戦術、そして虚実混淆の想定問答集「異国人へ返答の心得」を作成し、市民一体となって対抗するなど、その緻密でしたたかな智謀と剛毅な実行ぶりには舌を巻く。

◆琉球王国の理念

その一方、15世紀の建国後間もなく鋳造された「万国津梁の鐘」の銘文に、「琉球は万国の架け橋たらん」との宏大な理念を謳っている。この理念は、銘文転写の屏風が置かれている沖縄県知事室から、今も連綿と世界へ発信され続けられている。かつて琉球王府が置かれていた首里城は現在再建中であるが、私は完成時には是非とも往訪して、その逞しい歴史と国家観に直に触れてみたいと願っている。

(追記)

好機が得られれば、上記の内容をオープンサロンなどでご紹介したいと思っています。

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