ブルーアースニュース6月号

NPOブルーアースニュース 第88号  2022年6月5日発行

 3年ぶりの外出行動規制の無いゴールデンウィークも、大きな混乱もなく過ぎ、コロナの感染拡大も何とか想定内には収まったようですが、皆さまは、いかがお過ごしでしょうか?これからのwith コロナの日常に向けて何かと落ち着かない毎日ではありますが、前向きな日々を過ごしたいものと思っています。

 よもやと思っていたウクライナ戦争もプーチン露大統領の強引な決断により、勃発してしまい、第2次世界大戦以来のいつ身近な戦争になるかも知れない関与を肌で感じざるを得ない状況に陥ってしまいました。まだまだ、長期化しそうな状況の中、ウクライナの人々を始め、多くの人々にとって大きな犠牲を伴わない結末が得られることを祈らざるを得ない状況です。

 こうした大きな不安と変動を予感させる中ですが、こんな時こそ私たちNPOブルーアースの活動を大切にしたいと思っています。環境・エネルギー問題を中心に、日本・世界の安全保障・医療健康・生きがいなど、自分の事として考え、意見を出し合い、行動に移すことが、より大切にしていきたいと思っています。

 多くの皆さまに、ブルーアースのオープンサロンやセミナー等の活動にご参加いただき、交流を深めながら、情報を共有していきたいと思っています。

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〖 NPOブルーアースの活動のご紹介 〗

(1) 2022年度の事業活動

 5月17日(火)(Zoomオンライン併用)で定例会議を開催、相馬地域の理科教室実施の準備を中心に、今後の活動計画につき討議を実施した。

(2) おもしろ理科教室・環境教室

・ 福島県相馬地域の理科教室

   例年実施の福島県相馬地域の3小学校での「おもしろ理科教室」が、下記日程で実施の予定で、準備を進めています。

 ①相馬市立桜丘小学校(6/27・28)、

 ②新地町立駒ヶ嶺小学校(6/27)

 ③南相馬市立小高小学校(6/29)

・ 東京北区赤羽文化センター

   小学生向けの「身近なもので電気がつくれるかな?」のテーマで、7月31日に開催する予定です。

・ 8月の予定

 ①荒川区西尾久ふれあい館:「おもしろ理科教室」「スーパーロケット」実施の予定

 ②横浜市栄区西本郷小学校:「放課後キッズクラブ」

 ③県立川崎図書館:

・8月6日(土)  「子供向け理科教室」をKSP(かながわサイエンスパーク)の催しで、「スーパーロケット」で、参加、午前と午後2回実施の予定。

・10月上旬「大人の理科教室」を実施。 テーマ:「液状化現象と防災対策」

 実験と講義の組み合わせを予定。

・ 2022年度もKISTEC主催の「なるほど!体験出前教室」

ブルーアース会員より15テーマを応募、募集は開始されており、応募の連絡を待ち実施する予定です。

 ①実施校募集・応募、調整、事前説明会等:5月~8月上旬の予定。

 ②体験出前教室:9月~1月31日

・ (再録)2022年度は、神奈川県主催の環境・エネルギー学校派遣事業~かながわ環境教室

にNPOブルーアースとして申請し登録されました。

(*) https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ap4/cnt/f160450/index.html

(参照) おもしろ理科教室の実績と予定のホームページ : https://bit.ly/3i9tOcW

(3) E&E(エナジー&エコロジー)セミナー  

・ テーマ:『若葉台での公園整備』

日程:7月17日(日)13:30~16:30

6月中旬には、募集開始予定です。ふるってご参加ください。

・2022年度の防災を含むE&Eセミナーは、共同主催のパートナーである地盤品質判定士会神奈川支部・地域国土強靱化研究所の担当者と、10~11月の開催に向けて協議中です。

(参照) E&Eセミナーのホームページ : https://bit.ly/3idwAew

(4)オープンサロン

 毎月1回開催しています。(4月から対面+オンライン併用のハイブリッドで実施しています。)

<5月のオープンサロン終了>

 5月17日(火)16:00-17:30 かながわ県民センター710会議室+Zoom

テーマ: 「琉球王国の巧みな生存戦略をひもとく」

内容:本年5月は、沖縄の本土復帰50周年の月に当たります。かつて沖縄は、450年間続いた独立国家「琉球王国」でした。今回のオープンサロンでは、その地政、歴史、文化を概観した上で、この弱小国家が強大国の異国船来航という国難に際して執った大胆巧妙な外交戦略と戦術、及びそれらについて考察した私見を紹介しました。

講師:山田喜代信(会員)

<6月のオープンサロン予告>

 6月25日(土)10:30-12:00 Zoomによるオンライン方式

テーマ: 「ベトナム交流譚」~日越大学(VJU)*1を中心として~

講師:安原一哉氏(茨城大学名誉教授・(一社)地域国土強靱化研究所代表理事) 

概要:それまでほとんど出かける機会のなかったベトナム社会主義共和国へ初めて出かけることになったのは,一人の若いベトナム人研究者との出会いが切っ掛けでした。それは21世紀(ミレニアム)になった直後のことですからあれから20年も経過したことになります。その出会いが2018年に出発した「日越大学」大学院修士課程・気候変動・開発プログラム(MCCD)*2に関わることに繋がるとは思いもかけないことでした。ここに至るまでの年月を振り返りつつ,とりわけ,「日越大学」を中心として,“何を体得できたのか?” をお話しできれば幸いです。くわえて,一研究者・一技術者として,社会体制の違う国の人々と “どのように付き合ってきたか?” ,また,“今後どのように付き合っていけばよいのか?” をご一緒に考えてみたいと思います。

【注】

*1:https://vju.ac.vn/

*2:https://www.ibaraki.ac.jp/global/mccd/

  (参照) オープンサロンのホームページ : https://bit.ly/3c7tkyk

※ふるってご参加ください!ご希望の方は下記よりお申し込みください。

  https://bit.ly/2Y2rnOC  

メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。

〖 活動の広報 〗

NPOブルーアースのホームページ、Facebookページ、Youtubeチャンネルでは、活動の様子や資料の共有を行なっています。 セミナーのオープンサロンの資料や動画もアップしていますのでご覧ください。

☆ NPOブルーアース ホームページ

https://npo-blueearth.jimdo.com/

☆ NPOブルーアース Facebook ページ

https://www.facebook.com/npo.blueearth/

☆ NPOブルーアース Youtubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCZtnWbSvZG33DLZ6T-yTSnA

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「コラム」コーナー

  『元寇と感染症』      

                      会員 瀧本 憲一

 現在、地球上に生きる人類は、初めての経験であろう新型コロナウイルス感染拡大の脅威と戦っている。また、恐ろしい感染症はこの世の中には多々ある。

◆その一つの「ペスト」は、人類史上3回経験している。最初は、500年代に東ローマ帝国を襲い、2回目は史上最大のパンデミックが1200年代後半から1300年代にかけてモンゴル帝国から中国、中東、ヨーロッパに広がり、3回目は1800年代後半に流行し、全世界で2億人が死亡したと考えられている。

◆時は1200年代の後半である。日本に向けたモンゴル帝国の蒙古来襲である。元寇は2回あり、1274年(文永の役)と1281年(弘安の役)で、両方とも台風(神風)よる暴風雨などの影響により大海軍はほとんど全滅してしまった。もし、元の軍が九州に上陸し、長期に占領するなり、戦いが長期化した場合には、「ペスト」が入り込み日本中に感染し、死傷者も多く出たかもしれない。まさに、台風は神風であり、パンデミックが避けられ、ロックダウンの役をしてくれたかもしれない。元寇が2回にわたって日本に来襲したにもかかわらず、日本には感染が拡大した形跡が見られない。「ペスト」が流入しなかった理由は諸説あるが、①元の来襲を北九州の一部に留められたこと、②日本人が古来身近の暮らしに対して、清潔志向が高く、感染拡大を抑えられていたのではないか。

◆このことは、現在の新型コロナウイルス感染拡大抑制に少なからず影響を及ぼしていると考える。人流の抑制、マスク着用、飛沫などの発生源、換気などで滞留をしっかり抑え込むことが大切で、感染症に対して、時代が変わっても、多少異なるかもしれないが、対応策は同じではないかと考える。

*参考資料:AERA dot.日本大学医学部 早川 智教授 (歴史上の人物を診る)、 多摩大学インターゼミ・アジアダイナミズム班 論文「パンデミックのユーラシア史とポストコロナ (2020年度)」

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