ブルーアースニュース12月号

NPOブルーアースニュース 第70号 

2020年12月5日発行

 コロナ禍に明けコロナ禍に終わる令和2年、皆様どの様に過ごされたことでしょうか?NPOブルーアースも会員に高齢者が多いこともあり、2,3月の定例会は中止、4月はZoom定例会のトライヤル、5月から定例会はZoomにと、今でこそ「リモート・ワーク」は普通のことになりましたが、早速取り入れました。

時代の流れに遅れない様にと、オンライン機器を導入して、セミナー・理科教室・オープンサロンなどでも活用しています。

ステイホームで限られた生活ですが、是非皆様とも「Zoom茶会」を令和3年の目標をしたいと思います。新しい触れ合いができればと思っています。

2020年の出来事

朝日川柳の本年最初の句が「トランプのさらなる狂気舞う年初」だったそうです。

コロナ関連句が1月下旬に「来るなとも言えずにそっとマスクする」中国の春節の時期にはまだ、こんな川柳が投稿されていました。その後に志村けんさんのコロナでの死去。ちょっとショックな出来事でしたね。日本の総理の交代、アメリカの大統領選の最中にこんなものもありました。

「トランプなのにハートがない! シンゾーだけど心はない!」

こんな正月が来ますように! 良い新年をお迎えください。

  新しき年の始(はじめ)に 思ふどちい群れて 居(を)れば嬉しくもあるか

  道祖王(ふなどのおおきみ)(万葉集巻十九)

  訳 "新しい年のはじめに、気心の知れあった友人たちが集まって胸襟を開いて語り合うって、いや実に嬉しいじゃないか"

1.NPOブルーアースの活動

(1) 2020年度の理科教室

 1. 11月開催の理科教室

① 11月9日 横浜市立岡津小学校で開催しました。

     タイトル;「逆立ちコマ作り」 

     参加者;  科学クラブ 26名  講師;石川弘毅

     講評:ビー玉4個をボンドで接着した逆立ちコマ作りでした。逆立ちの原理、重心の移動を実感したり科学の面白さ・工作の楽しさを体感しました。 高学年のクラブ活動授業、理解も高く、熱中して貰いました。

② 11月10日 伊勢原市立比々多小学校で開催しました。

     タイトル; 「ペットボトルで綿づくり」

     参加者;   4年生 97名  講師;三竿郁夫

     学校からお礼のメイルをいただきました。

     KISTEC 三竿先生

     先日の出前授業、ありがとうございました。

     そして、私が出張だったため最後にご挨拶ができず、すみませんでした。子どもたちは、ペットボトルが海で400年も残ること、そのペットボトルを分別すれば資源として綿ができることなどに興味を持っていました。

     社会では「ごみのゆくえ」の学習をしているところです。その中でも今回の実験教室での学びを生かせるようにしたいと思います。私自身、初めて知ることも多くあり、とてもおもしろかったです。子どもたちの感想がまとまりましたら、三竿先生に送付したいと思います。

 よろしくお願いいたします。

日に日に寒くなっていますので、ご自愛ください。

         比々多小学校 森 

③ 11月20日 横浜市立文庫小学校で開催しました。

    タイトル; 「逆立ちコマ作り」    

    参加者;   4年生 60名  講師;石川弘毅  

講評: ビー玉4個をボンドで接着した逆立ちコマ作りでした。逆立ちの原理、重心の移動を実感したり科学の面白さ・工作の楽しさを体感しました。理科の勉強がスタートする3年生、児童達は皆、元気な声を出して逆立ちビー玉ゴマの実験・観察に熱中しながら取り組んでいました。

   ④ 11月30日 藤沢市立浜見小学校、特別支援学級で開催しました。

     タイトル: 「逆立ちコマ作り」

     参加者:  1-6年生 15名  講師;石川弘毅

     講評: ビー玉4ケを使って、1年~6年生を対象に全員がコマを完成させ、廻して逆立ちする様子を観察しました。

回転体の重心の移動を学ぶ授業でしたが、児童の皆さんと楽しく授業を終えることが出来ました。

 2. 今後開催の理科教室

  今年度最後の理科教室が川崎市立百合ヶ丘小学校で開催されます。

    日時:12月21日 14:30-15:30

タイトル:白黒模様のコマを回転すると何故色がつく?

          (ベンハムのコマを使ってその理由を検証します)

    参加者:学校クラブ 30名  講師:猪股 勲

  2020年度のKISTEC理科教室の全ての授業が、この12月で終了となります。今年はコロナ禍の影響で、スタートがずれ込んんだ関係で、短期間での教室となりました。今年もまた、新たな思い出をいただきました。

  児童の皆さん、また来年度にお会いしましょう。

 -3 福島県南相馬市立小高区4小学校におけるオンライン「おもしろ理科教室」結果報告

    テーマ:「ブンブン回し」

    日程:  11月18日  13:30 - 15:00

    参加者: 3年生 8名  講師;持田典秋 (助手:滝本憲一、中村信武)(技術担当;三竿郁夫)

実施様式:「かながわ県民センター」会議室にて、通常授業を行い、オンラインにて画像を同小学校会場へ配信、子供達と会話を交わしながらの楽しい授業でした。

    学校から下記のメイルをいただきました。

    持田典秋様 NPOブルーアースの皆様

     先日は大変お世話になりました。

「家に帰ってもう一度2個に挑戦した。家の人に見せた」という子どもの声を聞くことができました。楽しい時間をありがとうございました。子ども達からのお礼の手紙も同封いたしました。お読みいただければ幸いです。活動中の写真データも添付しますので、ご確認ください。(写真、手紙を添付出来ないのが残念ですが、子供達の楽しい笑顔がたくさん写っていました・・編集記)

       小高区4小学校 3年担任 樋口博亮

(2) 2020年の E&EセミナーNo.17が終了しました。

 「地球環境変化と地盤防災・減災を横浜から考える」(全5回講座)

  講座会場:かながわ県民センター会議室にて対面とハイブリットのオンライン(Zoom)授業を配信しました。

        第1、第2回では、初めての試みでもあり回線トラブルというハプニングもありましたが、後の3回は順調に

        滞りなく授業を進めることができました。

        講座も対面、Web参加総数は147名という盛況でした。対面講座、Webでの受講に参加いただいた皆様、ご参加本当にありがとうございました。  

(3) 2020年Zoomオープンサロン

  ・11月度の実績報告   

日時:11月24日(火)14:00-16:00 

   参加者: 会員9名

テーマ「今後のアメリカはどうなる-大統領選に思う」

  3人のスピーカーから①アメリカ人の気質と大統領選挙を考える ②人権・格差問題 ③米中対立経済と安全保障

      についての意見提起があり、参加者からの活発な意見交換がありました。これからも、時節にあった話題でデイベートの場を儲けたいと思います。会員以外の一般の皆様にも参加していただき、幅広い意見交換ができればと思います。

  ・今後の予定 (Zoomでの配信です)

   12月 「空を漂うマイクロプラスチックを考える」(仮称) 会員;長谷川節子

   日時:12月23日(水)14:00-15:30

   概要:マイクロプラスチックの現状を考察します。

   1月  「四国八十八ヶ所巡礼の旅(徳島編)」 会員;中村信武

    日時;2021年1月第5週を予定 14:00-15:30

概要:四国4県に跨がる巡礼路の徳島「発心の道場」23札所を巡ります。アクシデントあり、その後のコロナ禍もあり意外な展開に、

   2月  「昔の小学生理科書の話」  会員;瀧本憲一

        日時;2月開催は確定です。  14:00-15:30

  是非、皆様のご参加をお待ちしています。

  ネット環境の整った場所であれば、どなたも参加可能です。

  事前にPC、スマホ、タブレットなど、Zoomアプリをインストールなど、準備をお願いいたします。

  参加を希望されます方は下記よりお申し込みください。

https://npo-blueearth.jimdofree.com/%E3%81%8A%E5%95%8F.../

    *メッセージ欄に「オープンサロン11月参加希望」と記入をお願いいたします。

  参加を希望される皆さまには、後日、WEBリンク名、参加IDを連絡させていただきます。

  コーヒーを飲みながらというのがコンセプトですので、お茶を準備されお気軽にご参加ください。

  ビールを飲みながらの方も大歓迎です。

NPOブルーアースは、横浜市市民活動推進ファンド(よこはま夢ファンド)の助成について

よこはま夢ファンドは、社会貢献団体を応援する皆様の寄付で成り立っています。

NPOブルーアースは、東日本大震災の被災地、相馬市の小学生のための出前理科教室を6年に亘り続けて参りました。

今後もこの活動を継続できますように、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

詳しくはこちらから http://bit.ly/2wBNQEl 」

「コラム」コーナー」

少し古くなった言葉「三密」について   中村信武

 2020年のコラムも、とうとう12月号、本年最後の発行になりました。中国・武漢で令和元年12月初旬に新型コロナウイルス関連肺炎の発生が報告されました。そのニュースが我々の目に、耳に入ってきたのは令和2年1月だったと記憶しています。さほど気にしなかったこの新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に世界中に広がり、日本でも感染者第1号は、武漢市に滞在し日本に帰国した神奈川県在住の30代の男性でした。そしてクルーズ船 「ダイヤモンド・プリンセス」号内でのクラスター発生。

 それから1年、15万人を超す感染者、2千人を超す死者を数える事態になって、未だその収束は見えない状態となっています。

不謹慎な言い方ですが、令和2年の流行語大賞にノミネートされる新語(?)が巷を賑わしています。

三密、ソーシャルデイスタンス、ステイホーム、パンデミック、クラスター、ロックダウン

はたまた、アベのマスクなどなど、

そこで、今回はこの「三密」について、お話しします。

今回のコロナ禍で、感染防止策として使われた「三密」

密閉・・・換気の悪い密閉空間 

密集・・・多くの人が密集  

密接・・・近距離の会話や発生 

英語圏でも、Three Cs として普及しているそうです。

Closed spaces with poor ventilation

Crowded place with many people nearby

Close-contact settings such as close-range conversations

中国語版もあるそうです。

もう一つ、仏教の三密、これがそもそもの言葉ですが、空海がひらいた真言密教の教えをといたものです。

身蜜(しんみつ)・・・身は身体、行動

口蜜(くみつ) ・・・口は言葉、発言

意蜜(いみつ) ・・・意はこころ、教え を意味しています。

仏教では生命は、しん(身)、く(口)、い(意)で構成されているそうですが、それらが煩悩を生み出すものなので、この煩悩から離れるべきと考えます。真言密教では、この三つを研ぎ澄ますことで、心穏やかに過ごせるという教えだそうです。

自らは、ちょっと立ち止まって、心を見つめ直す。

自分勝手な行動は慎み、他人のためにどんな行動を取るべきかを考えることが大切です。

令和2年を終えるにあたり、この二つの「三密」を噛み締めて新年を迎えたいと思っています。