ブルーアースニュース7月号

 

NPOブルーアースニュース第101回 2023年7月5日発行

 

   大谷君のホームランのニュースを見て、その豪快さに驚かせる日が続いています。

一方、近年豪雨災害の多い7月に入り、九州をはじめとして各地で線状降水帯による大雨に見舞われています。NHKニュース防災等の最新情報を入手して素早い対応をすることがますます重要になってきています。 NPOブルーアースでは、他の団体と協力して神奈川県地域を対象とした防災に関するセミナー等の活動を今後も強化していきたいと思っています。

 暑さ、梅雨、コロナの増加等で体調を崩しやすい季節ですのでご自愛ください。

 

【NPOブルーアース活動の紹介】

1. おもしろ理科教室/環境教室 (神奈川県/東京都)

7月8月には、夏休みを活用した理科教室/環境教室が予定されています。

県立川崎図書館、赤羽文化センター、西尾久ふれあい館等でのおもしろ理科教室、

港区港南図書館での環境教室を行うことになっています。

(参照) 理科教室の予定と実績 : https://bit.ly/3Dlz2uA

 

2. おもしろ理科教室 (福島県相馬地域)

 今年も相馬地域小学校でのおもしろ理科教室を、6月26日-6月28日に実施しました。

相馬市桜丘小、新地町駒ケ嶺小、南相馬市小高小の3校を7名訪問し、7テーマ、13クラスのおもしろ理科教室を無事終えることができました。詳細は、HPおよびYoutubeに掲載していきますのでご覧ください。

 (本事業には、「東京応化科学技術振興財団」様から助成金をいただいています。)

 (参照) 理科教室の予定と実績 : https://bit.ly/3Dlz2uA

                    

3. E&Eセミナー&見学会

 1)  E&Eセミナーは、秋に開催予定です。詳細が決まりましたら、お知らせします。

 2)  E&E セミナーNo.23(見学会)を実施しました

日時:2023年6月28日(木) 14:00〜15:30

タイトル:「水素をつくる、ためる、はこぶ、つかう」 (福島水素エネルギー研究フィールド)

    内容: 5人で福島県浪江町の福島水素エネルギー研究フィールドを訪問しました。

 (参照)見学会のホームページ : https://bit.ly/43EdOo4

 

4. オープンサロン

< 7月の予定 >

テーマ:「ChatGPTと日本の未来」

・ 日時:2023年7月17日(月) 16:00~17:30 (かながわ県民センター) ※対面+Zoom

・ 話題提供者:浅井俊克(会員)

「機械の人間化」と「人間の機械化」という視点から、人工知能を見てきました。ChatGPTという高度AIの出現で、人間は変容を求められています。それは「人間の機械化」を経て、失われてきた「人間力」を回復することです。人間と人工知能との関係性を考察し、ChatGPTの出現がわれわれ(日本人)に問いかけるものは何かを一緒に考えたいと思います。

 

< 8月のオープンサロン >

テーマ: 文春新書「日本の自殺」を読んだことありますか?

・ 日時:8月21日(月)16:00~17:30 (県民センター , 対面+ Zoom)

・ 話題提供:猪股勲 (会員)

概要 :  「日本の自殺」は、文芸春秋に、1975年に掲載された「グループ1884年」という著者によって書かれた論文を基に、2012年に、文春新書になった本ですが、今年の文藝春秋新年特大号に、「『日本の自殺』を読み直す」という小文が掲載され、今、チョットした話題になっています。1875年、2012年、2023年と、NPOブルーアース会員の皆様にとっては、様々な思い出のあるそれぞれの時代に、この本が話題になった内容・理由などを紹介させていただき、皆様のご意見をお聞きしたいと思っています。

日本が、今抱えている色々な問題に対する示唆に富んだ内容だと思っています。

 

※会員以外の方のご参加も歓迎します。ご希望の方は下記よりお申込みください。 

https://bit.ly/2Y2rnOC 

(メッセージ欄に「オープンサロン7月参加希望」とご記入ください。

※オープンサロンの後、有志で懇親会を行う予定です。

(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk

 

5.創立20周年記念事業

 創立20周年を記念して、①記念誌の発行と公開、②記念パーティの開催の計画で準備を進めています。

 

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「コラム」コーナー

気候市民会議と脱炭素社会の実現』  

                 会員 平野成三

「気候市民会議」は、フランスで温室効果ガス削減対策を国民の側から提言する会議として2018年に始められ、その後、各国に普及した。

日本でも2020年に札幌市にて日本で初めての「気候市民会議」開催され、その後、複数の自治体で開催されてきた。

 参加者は専門家の知見を得たうえで、脱炭素社会実現に向けての必要となる社会転換及び対策等について議論する。 様々な職業、立場の人が参加し議論し、社会の縮図を作り出すことで市民が受け入れる、実効性のある地球温暖化対策の提言を目指しているが、気になるのは、代表者には環境問題に感心のない人や知見のない人も含まれていることである。

 脱炭素社会の実現には、各分野で炭素排出エネルギーへの切り替えのことやエネルギーの無駄な消費をなくす事が必要だ。

 しかし、そこに到達するにはあまりにも多くの障壁があると思う。例えば、「森林を切り開き大規模な太陽光発電を設置する」と二酸化炭素の貴重な吸収源が失われ、生態系や景観、防災の観点から悪影響がある。また、20年〜30年後大量発生する太陽光パネルの廃棄の課題がある。有毒ガスの流出、不法投棄等の懸念もある。岸田内閣が決定した原子力発電推進についても、放射性廃棄物処理の問題が未解決である。

 国は2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を揚げているが、脱炭素社会を実現するためには、誰もが納得する解を行政のみで導き出すのは不可能であることは間違いなく、官、民、一般市民の英知もって、議論を重ね障壁となるトレードオフの影響を認識し、最善の方策見つけ、脱炭素社会実現が見通せるものになることを期待する。

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