ブルーアースニュース5月号

NPOブルーアースニュース第111号 202455日発行!

 樹林地では、3月半ばから春の花が咲きだし、4月の桜がすぎた5月初旬、新芽が伸びる今の時期が草木の気が一番強い時期です。例年8月は暑さのために樹林地での作業を控えていますが、昨年は特にひどく、7月半ばから9月半ばまでは、樹林地での作業を止めました。
 暑さのせいか、植生に変化があります。ササはあちこちに茂っていますが、今年は1cmから2cmに太くなったササ、アズマネザサがあちこちにあります。太くなったアズマネザサを刈っています。人間は暑さに参っていますが、草木は強い日差しを受けて元気に育っています。
 自然は1年を周期にしていますが、さらに5年、10年、数十年の周期があります。気候温暖化で高温になったらなったで、利用できるものは利用して、草木は成長します。ただし、例えばドングリにしても、膨大な数のドングリを作りますが、育つのはほんの一握りです。多量なドングリを延々と作って、数個育てばよい、この割り切りと、膨大なドングリを作る力と営みが、木を存続させているとも言えます。

NPOブルーアース活動の紹介】
. おもしろ理科教室/環境教室 (神奈川県/東京都)
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KISTECおもしろ出前教室。紹介資料をまとめ中。
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YES(よこはまエコスクール)出前教室について、YES協働パートナー実績報告を提出し、登録5テーマはYES講座となった。
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KSP夏休みサイエンスチャレンジ2テーマでの参加が決定、バランストンボと磁石で回す
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)その他の理科教室・環境教室の予定
 ・8月 西尾久ふれあい館
 ・10月 県立川崎図書館 大人の理科教室
 
2.
おもしろ理科教室(福島県)
 
今年も東京応化科学技術振興財団の助成金を受けて行う。
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24-26日に5校を訪問する。 新地町駒ケ嶺小、相馬市桜丘小、南相馬市小高小、大熊町学び舎ゆめの森、南相馬市立太田小学校
 
3.
E&Eセミナー&見学会
若葉台里山見学会 住民がつどう若葉台公園と、3㌶の地山の整備
 76日(土) 雨天の場合は7日(日)
  現地集合1330。まず外周路をめぐり、住民がつどう若葉台公園の雰囲気を把握する。
次に樹林地をめぐり3㌶の地山の整備個所をみる。
 (参照)見学会の実績ホームページ http://bit.ly/31oMZ6U
 
4.
オープンサロン
5月の予定>
・日時:520日(月)16:0017:30(県民センター702号室,対面+Zoom)
・テーマ:「大山街道歩き」
・概要:川崎市の北部に旧大山街道が通っており、日本遺産にもなった現代の大山街道を国道246号線に沿って、赤坂御門から大山(丹沢)まで尺取り虫のように昨年歩きましたので、大山街道歩きについて紹介します。
・話題提供:小木聡(会員)

6月の予定>
・日時:617日(月)16:0017:30(県民センター703号室,対面+Zoom)
・テーマ: "DXの景色?  未来を変えてしまうのか?"
・概要: DX体験の具体的な例を挙げて、未来がどう変わるのか、人間の思考と行動はどうかわるのか一緒に考えませんか?
・話題提供:三竿郁夫(会員)
 
会員以外の方のご参加も歓迎します。ご希望の方は下記よりお申込みください。(無料)
https://bit.ly/2Y2rnOC
 
(メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望(対面またはZoom)」とご記入ください。
通常オープンサロンの後、有志で懇親会を行います。
(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk
 
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「コラム」コーナー
 
横浜港開港10数年前から173年の自然を刻んだヒノキの年輪
 若葉台(横浜市旭区)には大きな公園が3つあります。公園は規模で名前がついています。4haクラスが地区公園、2haクラスが近隣公園、それより小さいのが街区公園です。若葉台には地区公園が1つ、近隣公園が2つあり、もともとの樹林地を公園にしました。3公園の樹林地の面積合計が9haです。これだけ広いと貴重なものが見つかります。
 近隣公園の桧山公園で2015年に横浜市環境創造局主催で若葉台里山フォローアップ研修「森づくり実践編」を行いました。講師は横浜市で樹木の第一人者の神保賢一路さん(かのこ環境プロデュース代表取締役)。神保さんから、推定樹齢168年の年輪がある。その土地の歴史が刻まれた貴重なものである。公園内の園路のそばの高木が枯れて危険で伐採したところでした。
 根元から60cmほど残っています。年輪を保存しよう。旭土木事務所に頼んで、20cmを切り出しました。長径100cm、短径80cmです。業者さんが防腐処理をしたこの年輪は、小学校の3年生とワークショップをしました。ずっとほっておいたのですが、202310月の若葉台文化祭の時に、年輪ワークショップにより年輪を詳しく調べました。
 北東側半分が、70数年で焼かれて成長が止まっていました。そのあとは南西の方角に成長しましたが、年輪は同心円で伸びていました。年輪が173年、伐ったのが2015年ですので、1842年、横浜港開港10数年前から、173年間の自然の記録が刻まれています。
 このヒノキの年輪の資料はMicrosoftのOnedriveに掲載されています。以下のURLです。
 https://1drv.ms/b/s!AndUzjEt2VwvgachVXv-Gp4ywEF61w?e=1i8B07
 このヒノキの年輪は、若葉台4丁目のNPO若葉台スポーツ・文化クラブの玄関にあります。
西村高志
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